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なにが出るかな? 7

 だが、その考えは「ダメ」一回分、遅かったようだ。
「………わかったよ……もういいよ……」
 睦月がぼそりと呟いた。
 ゆんなの背に、後悔を含んだ冷たい汗が流れる。運命的な出会い──とゆんなが勝手に思っている──を経てつきあい始めてから、ついぞこんな不機嫌な声を聞いた事はなかったからだ。
 不安になり、睦月の顔を覗き込むと、
「……ゆんゆんの言うとおり、自分でする」
 と、俯いたまま、ボソボソと言った。
 ゆんなの後悔が一瞬で霧散する。
 やっぱり、あの本を隠していた。いや違うえっちな本かもしれない。それを出してきて、恋人の前でシコシコしようという了見に、怒りがこみ上げる。
 徹底的に締め上げて、えっちなものは根こそぎにしてやろうと心を決めたその矢先、
「だから……ゆんゆん、裸になってよ」
 へ?
 睦月から飛んできた、思わぬカウンターパンチに、ゆんなの思考が完全に止まった。
「……………」
「……………」
 電池の切れた人形のように、固まってるゆんなを見つめる睦月。
 脳をフル回転させること数秒。睦月の言葉の意味をようやく「理解」したゆんなは、飛び退るように睦月から距離を置き、自分の身体を守るつもりか、胸の前で手を組んだ。
「な………なんで……なんでゆんがハダカにならなきゃいけないアルか?!」
 顔を真っ赤にして抗議する。
「だ……だって……女のコの裸、見ながらじゃなきゃ、オナニーなんてできないよ……だから、自分でスルから、ゆんゆんの裸、みせてよ」
 やや、しどろもどろではあったが、珍しく自分の欲求を素直に表す睦月。
「だ……だからって、なんでゆんが脱がなきゃいけないアルか?
あ、あの本出してきてスレばいいアル!」
 と、ゆんなが噛みつけば、
「だから、本当に無いんだってば」
 と、睦月も負けじと言い返す。
「うそアル! 誤魔化そうったって……」
「持ってるなら、ゆんゆんに帰ってって言うよ。だけど、ボク、ホントに持ってないんだもん。このまま、ゆんゆんに帰られちゃったら、裸、見れないよ。だから、お願いしてるんじゃないか」
「う……」
 ゆんなが明らかに動揺した表情を浮かべる。
 時々、そう見える事があることからも判るが、ゆんなは、理詰めで攻められるのが苦手である。決してバカというほど頭が悪い訳てはないが、感情的に思考する事が圧倒的に多いため、論理的思考は苦手なのだ。
 だから、こうして筋道を立てた説得をされると、ついついそっちが正しいような気持ちになってしまう。
 ゆんなは、頭をぶんぶんと振って、負けそうになる思考を追い出した。
 そもそも、睦月に独りでしろと言ったのは、罰を与えて反省を促す為である。なのに、なんで罰を与える側のゆんなが裸になってやらなくてはいけないのか。
 説得されそうになった自分に腹が立つ。
「と、とにかく、そんなのダメアル!」
 きっぱりと拒絶するゆんな。
 だが、拒まれた事に、むしろホッとした表情を浮かべた睦月は、
「じゃ……じゃあ、普通にしようよ。ね?……」
 と、誘いを向ける。
 ある意味、望み通りの展開だ。えっちの最中ならともかく、この状況なら、裸になって見せてと言っても、聞いてくれる訳がない。それを上手く誘導して、なんとかオナニーを回避し、普通のえっちに持ち込もうという算段だ。

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